photo キンギョハナダイ
ビジュアル モーゼの海

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 エジプトのカイロからシナイ半島のシャルムエルシェイクに向かった。紅海はアジア大陸とアフリカ大陸が引き裂かれてできた。「十戒」で知られるモーゼが海を裂き、民衆がそこを渡る奇跡を起こした地として知られる。
 海の中は、光り輝く美しさであふれ、色鮮やかなサンゴとオレンジ色のキンギョハナダイが、青い海にひときわ目立っていた。
 夏の気温は50度近くまで上がり、冬は6度という極端な温度差。自然環境は厳しく、砂漠に囲まれた海はほとんど雨が降らない。このため淡水が流れ込まず、海中は50メートル先まで見渡せるほどの透明度を保っている。
 塩分が濃く、楽に泳げるが、潜るときは重りを余分に着けないと、簡単には沈まない。地上に戻ると、水中カメラはあっという間に乾燥し、塩がふいて真っ白になった。