photo イソバナ 光に驚き原色世界
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  沖縄・久米島の海。赤、青、黄色と、まるで色見本のようだが、肉眼で見る海の中の色と、水中写真ではずいぶん違いがある。
 この赤いサンゴの仲間のイソバナは、海の中では黒い色に見える。写真の美しい赤色は、ストロボの人工的な光を照らすことで、鮮やかに再現できた。
 海の中は、太陽の光の差し込む長さや角度によって色彩が変わる。5メートル潜ると赤い色は少し消え、10メートルだと赤い色はなくなってしまい、青い色だけが残る。ブルー一色の世界に覆われ、きらびやかな色は消えてしまう。
 青い海、赤いイソバナ、期待通り横から黄色のギチベラが顔を出してくれた。
 水中の世界の色は、人間の目では分かりづらい。青い世界で撮影していると、できあがった写真の色の違いや派手さに驚くことがある。この写真はそれを証明している。