photo ウメイロモドキ 黄と青と 再生の海に
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 太平洋の中心にあるクリスマス島(キリバス)は、1777年12月24日のクリスマスイブに、英国人探検家キャプテン・クックによって発見されたとされる。
 それまでは現地語で「アバキロロ」(はるかかなたの島)と呼ばれ、あまり誰も寄りつかない島だったという。
 1979年に独立して共和国が誕生。この島には現在、2000人ほどが住んでいる。島全体がサンゴ礁で成り立ち、海に囲まれた、まさに大自然の中にある。
 写真の魚は、フエダイの仲間のウメイロモドキだ。体長20センチほど。黄色とブルーのコントラストが、青い海の中でひときわ目立つ。群れ泳ぐ姿は優雅で美しい。
 静かな海底が広がり、過去にここで核実験が行われたとは思えないほど。海の再生力の大きさを物語っていた。