ウミウシ 鮮やか 海底のエト 　海の宝石といわれるウミウシは巻き貝の仲間だが、進化の過程で貝殻がなくなってしまった無脊椎動物だ。なかにはまだ貝が付いたものや、体内に殻を持つものもいる。 　色彩のバリエーションは数千種類を超え、海のなかでもよく目立つ。派手な色や模様は、捕食者たちに毒があることを警告している。 　触覚が牛の角のように見えることが、名の由来ともいわれる。 　１年で跡形もなく消えていく、小さな生命ではあるが、生涯で数百万個もの卵を産んで子孫を残してきた。 　今年は丑年。海外各地で撮影した、海の中のウシを紹介する。