photo シノノメサカタザメ ギラリ 宇宙戦艦接近
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 まるで古代魚のような独特の姿。太い尾には立派な尾びれと背びれもある。シノノメサカタザメの泳ぎ方はまるでサメのようだが、エイの仲間だ。体長2〜3メートル。沖合に生息するため、めったに自然の姿は見られない。エイの仲間の多くは平らな体形を生かして、海底にひっそりと隠れているが、この魚は活動的だ。水深17メートルの紅海(エジプト)で、勢いよく私めがけて近づいてきた。
 宇宙的で、未来から現れた不思議な生き物にも見える。運良く接近できたが、向こうも驚いたのか、大きく左右に尾を振り、一瞬で通り過ぎていった。気が荒く、近づき過ぎると危険だということを、あとで聞かされ、ゾッとした。
 この種はフカヒレとして珍重され、捕獲の対象となっている。人間によって、その存在は深刻な脅威にさらされているという。