photo ジンベイザメ 威風堂々 魚の王様
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 西オーストラリア州北西部のニンガルリーフには、3月から5月にかけて、多くのジンベイザメがやってくる。
 ちょうどこの時期、260キロにも及ぶこのサンゴ礁で、膨大な数のサンゴが産卵を始める。その卵を狙ってジンベイザメが集まってくるといわれている。
 体長10〜14メートル。地球最大級の魚は、水族館に行けばいつでも見られるが、大自然の広大な海で見つけるのは至難の業。空の上から軽飛行機で海域をくまなく捜索し、発見の報告を受けたボートがそこへ急行するという、空と海からの壮大な追いかけっこが始まる。
 ジンベイザメはサメの仲間だが、人間には害を及ぼさないため、一緒に泳ぐことができる。名前の由来になった甚平のような白い大きな水玉模様が印象的だ。
 多いときは、数十匹の群れがやってくる。驚異のサンゴ礁である。