★出発前に
海外には日本からダイビング器材を持って行きます。いつも使っている慣れた器材だから安心と思っていたら、丁度出発のひと月前にレギュレーターからエア漏れが。今回は行く前に見つかって修理をお願いできたおかげで無事潜ることができました。普段から定期的にオーバーホールしておけば、現地で故障して困る可能性がぐっと低くなりますね。
そして、荷物の準備です。カメラは機内持込するとして、フィリピン航空の預け荷物重量制限は2kg。これを目指してダイビング器材や電池類、その持っていきたいものを、軽〜い気持ちであれもこれもスーツケースに詰めたら、何と5kgオーバー。重たいです。南の島の想像を膨らます前に、やるべきことは持ち物の取捨選択です。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・
|
★フィリピンへ出発
フライトは9:30発ですが、空港にはその3時間前に集合。年末だけに混雑していて、早すぎることはありません。チェックインや荷物検査、出国手続きなどを終えて、少し余裕を持って待合へ。そして飛行機に乗り込みほぼ予定通り日本を出発。
時差1時間のマニラ空港には現地時間13時過ぎに到着しました。ここでの乗り換え時間が少ないので、みんな急いで入国審査を受け、一旦スーツケースを受け取り、国内線へ移動します。
飛行機を降りたとたん、南国の空気。気温は28度ぐらいありますが、こちらでは、年明けまでクリスマス期間があるそうで、空港内外のあちらこちらできれいに飾り付けされていました。この後、順調に国内線に乗り換え1時間20分後にはボホールのタグビララン空港へ着陸予定だとすると、ボホール近いなあって思っていました。
半分ぐらい飛んだところで、機内アナウンスが何やら言っています。今尾さんによると、現地の天候が悪かったらマニラ空港へ引き返す、と言っているとのこと。考えてもみなかった内容に、何とか無事に到着してほしいと祈るような気持ちでいました。
そして、遊覧飛行ののち、私たちはマニラへと帰って来ました。┐(´-`)┌
台風「チャンミー」が発生し、私たちの目指すボホールに向け前進中とのこと。飛行機が戻ってしまうという予想外の出来事に少し動揺しましたが、この先どんな展開になるのか、ちょっとワクワクしてきちゃいました。明日はどうか無事に辿り着けますように。
次の日は早朝6:30にマニラのホテルを出発し、9:00発の飛行機に乗り込みましたが、これがなかなか離陸しませんでした。この間、台風のせいで欠航になり「やっぱり降りてください」とアナウンスがあることすら想像していたので、11:00過ぎ頃に離陸し、12:15頃天候が回復したタグビララン空港に到着することができた時に、やっとホッとすることができました。ヽ(^。^)丿
近代的なマニラ空港に比べ、ボホールのタグビラランは小さい空港で、短くて可愛いターンテーブルから、鬼のように重い私たちの荷物を引き取り、送迎車に乗って、昨日着くはずだったノバビーチリゾートに向かいます。
到着後に、急きょビーチダイビングに行くことになったため、昼食もそこそこにもの凄い勢いでカメラの準備をし、いざMOMOビーチへ!
★ダイビング初日 MOMOビーチ!
エントリーして少し移動すると、ドロップオフになっていました。これまで水底が見えないところを潜ったことが無かったので、深そうだな〜、どのくらいなんだろうと覗き込みたくなりました。ここでは、ニチリンダテハゼやマンジュウイシモチなど見られました。普段は縦になって移動するヘコアユの団体が、急いで移動したい時は一斉に横になって泳ぐ姿が面白かったです。彼らも横のほうが速いという自覚があるんですね。
ここでもう一つの初体験がありました。さっきから、足首に何か金属が当たる気がする。いくら12リットルタンクでもそんなに長いわけないし。もしや…。「私の背中、タンク外れてますよね?」丁度目の前にいたちえさんに合図し、タンクを締め直してもらいました。あの時はありがとうございました。潜る前にダイビング器材の最終チェックは自分で確実にしなければと思った出来事でした。
|
▲初日のダイビング移動中
▲ジプニー内にて
▲ヘコアユ
▲マンジュウイシモチ
▲アカククリ(yg)
|
▲スパインチーク(クマノミ)
|
▲バブルコーラルシュリンプ
|
▲いざ、ダイビングへ行くぞ〜!!
|
▲ダイビングボート
|
▲アオウミガメと
|
★ダイビング2日目!
早朝ダイビングでノバビーチハウスリーフへ。ここはビーチエントリーですが、少しだけイカダボートに乗って移動します。イカダボートなので大勢で乗るとちょっと沈み気味の浸水式ボートで面白かったです。
朝食後、今度はイカダボートからバンカーボートに乗り換え一路バリカサグを目指します。ボート1本目は、ブラックフォレストというポイントです。流れがあるからと聞いていたものの、今まで体験したことのない流れにビックリしました。本格的なドリフトダイビングに最初は戸惑いましたが、少し慣れるとカメラを構えることができるようになりました。
青くて、カラフルな魚がたくさん見られたこの日のこのポイントの海が一番透明度が良かったように思います。ここには、とにかく大きなアオウミガメがたくさんいて、のんびり食事したりしていましたよ。あの流れの中、カメはどうしてあんなにどっしりしていられるんだろう。
2本目は、ゆめちゃん50本の記念DIVEでしたね。いつも可愛いゆめちゃんですが、困難な状況も乗り越えて、ますます逞しいダイバーになっていきますね。これからも一緒にダイビング楽しもうね!
潜ったのはサンクチュアリというポイントです。群れを探すため壁に背を向け、海側にずーっと目を凝らしていましたがなかなか現れてくれません。ダイビングが終了し水面に上がった後、何と数メートル下にギンガメアジの大きな群れがいます。今度は水中で見たいなぁ!
3本目はダイバーズヘブンというポイントです。ここはダイバーズというよりクマノミ天国でした。流れもあまりなく、ゆっくり写真を撮ることができました。
今日は早朝から丸一日ダイビングして楽しく過ごすことができました。ニューイヤーのため夕食にフィリピンの伝統料理が登場。中に香草を詰めて丸焼きにした子ブタで、口には小さなオレンジをくわえています。パリパリに焼いた皮を食べるようです。さすが南国だけあって、食事の際に出されるスイカとパイナップル、美味しかったです。
★ダイビング3日目!
1本目の早朝ビーチダイブはハウスリーフへ。この日はスパインチークアネモネフィッシュを見せてもらい、アジアコショウダイの幼魚を撮影することができました。コショウダイの幼魚はフリフリ泳ぐ動きが可愛いので、動画撮影がきっと面白いよね。
ボート1本目はサンクチュアリというポイントで潜りました。台風の影響か透明度がいま一つでしたが、この日もがんばって群れを探しました。安全停止中にガーデンイールに初遭遇しましたが、近寄ると穴に引っこんで短くなるので、遠まきに撮影。周りに生えている藻と同じように見えて、もどかしいです。流れてきた何かをパクパク食べている様子がすごく可愛いです。
2本目はカテドラルというポイントです。この時は、エキジットのため水面に浮上した後、なかなかボートの迎えが来なくて、波のある水面で30分待ちは疲れましたが、現地ガイドのロジャーもちょっと可哀相でした。私たちのそんな状況をよそに、足元の海の中をアオウミガメがゆうゆうと泳いでいきました。
ボホール最後のダイビングとなる3本目はブラックフォレストというポイントへ。今回も群れには会えませんでしたが、昨日おっかなびっくりだった流れにも少しずつ慣れ、あちこち動き回り、ツバメウオを追っかけたりできるようになりました。大きなコブシメにも会うことができましたが、2匹もいるとちょっと怯んでしまい、カメラを向けた時には、すっと深い海に揃って遠ざかっていきました。
バリカサグの海の中は、色とりどりのサンゴやソフトコーラルの美しい景色が広がっていたり、思いがけない生き物に出会えたりと、とても楽しいところでした。また、潜りに来て、そして今度こそは、大きな大きな魚の群れに遭遇してみたいです。
★帰り道!
帰る日の飛行機は、タグビララン空港を7時15分発だったので、朝は4時起床で、前日にまとめておいた荷物を運び出し、ノバビーチリゾートを出発。空港のチェックインカウンターに並び、立ったまま朝食として持たせてもらったサンドイッチとゆでたまごを食べました。
今回のツアー、考えてみれば毎日朝早くからから晩まで何かと時間に追われ忙しくしていましたが、こんなことも思い出の一つになります。行く前に想像していたリゾートでの過ごし方は叶いませんでしたが、ダイビングだけに集中し、充実した時間を過ごすことができました。大小起こったトラブルやハプニングも、忘れられない思い出になっています。
|
▲早朝ダイビングは筏で
▲イエローストライプド・フェアリーバスレット
▲オオモンカエルアンコウと
▲夕食
▲ボートで移動中
▲ササムロ
▲カクレクマノミ
|
▲浅瀬のソフトコーラルと
|
▲ハナビラクマノミ
|
▲海から見たノバビーチ
|
今回ご一緒してくださった皆さん、
大変お世話になりました。
どうもありがとうございました。
いろんなことがあった5日間、楽しかったですね!
またの機会を楽しみにしています。
次は旅行記を読んでくださった皆さんもご一緒に!
|